Alteryx 2024.2新機能:サーバ製品(Server、Connect) のアップデートまとめ #alteryx
こんにちは、業務効率化ソリューション部の兼本です。
2024年10月30日、Alteryx 2024.2がリリースされました。本エントリではサーバー製品(Alteryx Server、Connect)のアップデートと注意事項についてお伝えいたします。
公式のリリースノートへのリンクは以下の通りです。
Alteryx Server
注意事項
- 2024.2では、組み込みのMongoDBのバージョンが7.0.9にアップグレードされます。製品のアップグレード前に必ずバックアップを取得してください。
もし、2023.2 より古いサーバーバージョンからアップグレードする場合は、最初にMongoDBバージョン6が組み込まれたサーバーバージョン (2023.2 または 2024.1) にアップグレードし、それからMongoDBバージョン 7を使うバージョン(2024.2)にアップグレードします。この手順を省略するとマイグレーションに失敗します。 - 移行に失敗した場合、または以前のバージョンにロールバックする必要がある場合は、手動で2024.2をアンインストールして、バックアップを復元できます。詳細については、Alteryx Serverのダウングレードのヘルプページを参照してください。
新機能
ワークフロー、スケジュール、およびジョブのUIフィルターと並べ替え
Serverの検索機能とソート機能が改善され、Alteryx Serverの利用・管理に関わる操作性が向上しました。
- 「スケジュール」ページと「マイワークスペース」ページに「エンジン」列が追加され、AMPまたはE1でフィルタリングできるように変更
- 「管理者ホーム>ジョブ」ページに「エンジン」列が追加され、AMPまたはE1でフィルタリングできるように変更
- 「マイワークスペース(My Files、Shared With Me、Public)」ページおよび「管理者ホーム > ワークフロー」ページにワークフロータイプによる並べ替えを追加
- 「管理者ホーム > ワークフロー (Private、Public、All)」ページの「エンジン」列でフィルタリングできるように変更
「ワークフローの追加」ドロップダウンに最近使用したワークフローを表示
ワークフローをコレクションに追加する際、最近アップロードしたワークフローのリストがドロップダウンリストに表示されるようになりました。
リストには最新のワークフロー10件が表示されます。
システム設定ウィンドウのサイズを変更する機能
システム設定ウィンドウを改善し、次のサイズ変更オプションを使用できるようになりました。
- ウィンドウの右上隅にある新しく追加されたボタンを使用して、簡単にシステム設定ウィンドウを全画面表示、または最小化できるようになりました。
- サイズ変更矢印で端または角をドラッグして、システム設定ウィンドウの画面サイズを調整できるようになりました。
これ、できなかったのかな?と思ったのですが、2023.2のインストール手順を確認すると、確かに以前のシステム設定ウィンドウには全画面表示や最小化はありませんでした。これはちょっとしたうれしいアップデートかもしれないですねw
新しい管理者設定: 指定時間以上に実行されているジョブの中断
サーバーの管理者設定に以下2つのオプションが追加されました
- Cancel Scheduled Jobs Running Longer Than(スケジュールされているジョブのうち、次の時間よりも長く実行されているジョブをキャンセル)
- Cancel Manual Jobs Running Longer Than(手動ジョブのうち、次の時間よりも長く実行されているジョブをキャンセル)
管理者は、スケジュールされたジョブと手動実行ジョブがキャンセルされるまでのタイムアウト値を指定できるようになりました。この設定は、「管理者>設定」ページの「アセット」で設定できます。
データ接続とワークフローをDCMに移行
2024.2以降、ワークフローのデータ接続をDCM接続に置き換えることができるようになりました。移行を行う場合、先にデータ接続を移行してからワークフローを移行する必要があります。公式ヘルプにされたAlteryx Maveryxコミュニティのブログ投稿「 How to migrate Server Data Connections to DCM」に関しては、同タイトルのブログ投稿が見つかりませんでしたので、代わりにこちらの投稿をご確認ください。
Server APIにサブスクリプション(スタジオ)用の新しいAPIエンドポイントが追加されました
管理者はServer V3 APIエンドポイントを使用して、スタジオを管理できるようになりました。これらのAPIはスタジオを一括編集するのに役立ちます。
- GET /v3/subscriptions: このAPIエンドポイントで、すべてのサブスクリプションレコードを取得できます。管理者は、サブスクリプション名、共有スケジュールを有効にする(trueまたはfalse)、既定のワークフロー資格情報ID、ワークフロー数、ユーザー数などのオプションのパラメーター入力に基づいてデータを取得できます。
- GET /v3/subscriptions/{subscriptionId}: 管理者はこのAPIで既存のサブスクリプションを検索することができます。サブスクリプションを検索するには、サブスクリプションIDが必要です。
- DELETE /v3/subscriptions/{subscriptionId}: 管理者は、DELETE /v3/subscriptions/{subscriptionId} APIエンドポイントを使用してサブスクリプションを削除できるようになりました。
- PUT /v3/subscriptions/{subscriptionId}: 管理者は、PUT /v3/subscriptions/{subscriptionId} APIエンドポイントを使用して、パラメーター入力を指定することで、既存のサブスクリプションを更新できるようになりました。
- POST /v3/subscriptions: POST /v3/subscriptionsエンドポイントを使用すると、新しいサブスクリプションを作成できます。管理者は次の内容を使用して、新しいサブスクリプションを作成できるようになりました: サブスクリプション名、共有スケジュールを有効にする(trueまたはfalse)、および既定のワークフロー資格情報ID。このAPIが実行されると、サブスクリプションが作成されます。
ワークフロー、ワークフロー実行結果、スケジュール、およびコレクションの一括削除
ワークフロー、ワークフロー実行結果、スケジュール、およびコレクションを一括削除する機能が追加されました。この機能は、以下のページに追加されています。
-
ワークフローとワークフロー実行結果
- 「管理者」ページ>ワークフローのPrivate、Public、Allの3つのタブすべて
- ユーザーページ>マイワークスペースの、My Filesで使用可能(Share With MeおよびPublicでは使用不可)
-
スケジュール
- 管理者ページ>スケジュールの「スケジュール」および「Designerマイグレーション」で使用可能
- ユーザーページ>スケジュール
-
コレクション
- ユーザーページ>コレクション
Alteryx Connectの新機能
本バージョンでの新機能追加はありませんが、インストーラが変更されました。
サポートライフサイクル
2024.2のリリースにより、製品のバージョンサポートポリシーが以下のように変更されています。2022.3.1.xxxは2024年11月29日でサポート終了となりますので、計画的なバージョンアップをご検討ください。
主なバージョンサポートポリシー(詳細はこちらをご確認ください)
リリースバージョン | リリース日 | サポート終了 |
---|---|---|
2024.2.1.14 | October 30, 2024 | October 30, 2026 |
2024.1.1.136 (Patch 4) | September 5, 2024 | May 1, 2026 |
2023.2.1.226 (Patch 6) | August 22, 2024 | November 1, 2025 |
2023.1.1.460 (Patch 10) | October 3, 2024 | May 17, 2025 |
2022.3.1.637 (Patch 11) | August 1, 2024 | November 29, 2024 |
2022.1.1.42725 (Patch 12) | March 28, 2024 | May 5, 2024 |
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。